AI時代の設備投資「GPUサーバー」|節税と事業収益を両立する仕組みを解説

GPUサーバー投資とは、高性能GPUを搭載したサーバーを保有し、そのサーバーを用いてAI企業や研究機関などに計算力(GPUリソース)を提供する事業から収益を得る仕組みです。
中小企業経営強化税制(A類型)を活用すれば、一定の要件を満たす場合に初年度の即時償却(全額損金算入)が可能で、次世代インフラに関連する事業として注目されています。当社がご紹介するGPUサーバー事業は、同税制の適用実績もあります。

生成AIやディープラーニングの普及により、NVIDIA製GPUは世界的に需給が逼迫しています。データセンター市場が拡大を続けるなか、円建てで為替変動の影響を受けにくい形で運用できる点も特徴です。

本記事では、GPUサーバー投資の仕組みや収益モデル、市場成長の背景、メリット・デメリット、導入時の注意点までを解説します。当社では、NVIDIA製GPUサーバーを用いたデータセンター事業を活用した対策をご紹介しています。ご興味のある方は、お気軽に個別相談会にご参加ください。

最新版GPUサーバー
目次

GPUサーバーとは?

GPUサーバーとは、GPU(Graphics Processing Unit)を搭載した高性能な計算サーバーのことです。GPUはもともと映像や画像を高速に処理するために開発された半導体で、最大の特徴は「大量のデータを一度に並列処理できる」点にあります。CPUが処理を一つずつ順番に行うのに対し、GPUは膨大な計算を同時並行でこなせます。

この特性はAI用サーバーで特に活かされます。AIは学習や推論の際に膨大なデータを扱うため、GPUを搭載することでAIモデルの学習・推論速度が大きく向上します。そのため、生成AIや自然言語処理、画像認識などを支える「中核的な演算資源」として位置づけられ、AI事業の競争力を左右する存在となっています。

GPUサーバーの主な利用用途

GPUサーバーの活用領域は年々拡大しています。主な用途は以下のとおりです。

  • 生成AI・大規模言語モデル(LLM)の学習・推論
  • 機械学習・ディープラーニングの研究開発
  • 画像認識・音声認識・自然言語処理
  • レコメンデーション、検索エンジン
  • 医療(画像診断・新薬開発)、自動運転、金融、産業オートメーション

特に近年は、AIの社会実装に伴い「推論」の需要が急増しており、今後は推論市場が主戦場になると見込まれています。

GPUサーバー可能業務

これから需要はある?

近年、GPUサーバーの需要は急速に拡大しています。生成AIをはじめとする先端技術の進化により、それを支えるクラウド・データセンターインフラの重要性が高まっているためです。特に2023年以降、生成AIの台頭によりGPUリソースが世界的に逼迫し、NVIDIAの先進GPUは入手が難しい状況が続いています。

市場面でも、高性能GPUサーバーへの需要拡大が見込まれています。

  • 世界のデータセンター市場は、2018年の約48兆7,176億円(3,064億ドル)から、2029年には約99兆2,319億円(6,241億ドル)に達すると見込まれています。
  • 日本国内のデータセンター市場も、2023年の2兆7,361億円から、2028年には5兆812億円まで拡大すると予測されています。

出典)総務省/令和5年版 情報通信白書|クラウドサービス

世界のパブリッククラウドサービス市場規模(売上高)の推移及び予測
日本のパブリッククラウドサービス市場規模(売上高)の推移及び予測

なお、NVIDIA製GPUは需給の逼迫を背景に、発売から数年経過しても中古市場価格が比較的安定して推移しています。AI開発の基盤インフラとしての需要が続くかぎり、価値が急激に低下するリスクは相対的に低いと考えられます(市況により変動します)。

GPUサーバー投資のビジネスモデル

GPUサーバー投資とは、高性能GPUを搭載したサーバーを購入・保有し、そのサーバーを用いてAI企業・研究機関・クラウド事業者などに計算力(GPUリソース)を提供する事業から収益(利用料)を得る仕組みです。

具体的には、購入したサーバーを提携データセンターに設置し、保守・運用および計算力の販売業務を専門会社に委託します。設備を自ら事業の用に供するため、設備投資として計上でき、事業収益を得ながら税制上の措置も活用できます。

GPUサーバー投資スキーム

GPUサーバー投資で節税は可能?

GPUサーバーは設備投資として計上できるため、税負担の軽減に活用できます。中小企業経営強化税制(A類型・生産性向上設備)を活用すれば、一定の要件のもとで初年度に取得価額の全額を損金算入(即時償却)でき、課税所得を圧縮できる場合があります。


AIやデータ解析など事業成長に必要なインフラを整えながら、法人税負担を軽減できるため、将来の成長と節税を同時に実現できるのが大きな魅力です。

中小企業経営強化税制の活用

中小企業経営強化税制は、中小企業等経営強化法に基づき「経営力向上計画」の認定を受けた中小企業等が対象設備を取得した場合に、次のいずれかを選択適用できる制度です(即時償却と税額控除の併用はできません)。

・即時償却:取得した設備の費用全額を、取得年度に一括で損金算入できます。

・税額控除:取得価額の10%(資本金3,000万円以下の法人)または7%(資本金3,000万円超1億円以下の法人)を控除できます。

主な要件は、資本金1億円以下の法人(従業員1,000人以下の場合を含む)等で、法人のほか青色申告の個人事業主も申請可能です。適用期限は2027年(令和9年)3月31日までとされています(延長の可能性あり)。適用要件や手続きには注意が必要なため、専門家の助言を受けながら進めることをおすすめします。

中小企業経営強化税制について、詳しくは合わせてこちらの記事もご覧ください。

当社取扱いのGPUサーバーと収益シミュレーション

当社では、NVIDIA製GPU「RTX PRO 6000 Blackwell」を8枚搭載したGPUサーバー「BW6000-8」(販売価格3,300万円・税込/台)を用いたデータセンター事業をご紹介しています。購入したサーバーは提携データセンターに設置され、計算力の販売業務は専門会社に委託します。

想定される収益イメージは以下のとおりです(いずれも想定値であり、市況により変動し、保証されるものではありません)。

  • 計算力販売による事業収益の還元上限:月額99万円(税込)
  • 3年間の想定事業収益:3,564万円(購入価格に対して約108%)
  • 3年後の想定サーバー残価(売却価格):396万円
  • 上記を合算した3年後の想定総収益:3,960万円(購入価格に対して約120%)
GPUサーバーを使用した際の節税シミュレーション

このように、初年度に3,300万円を即時償却して課税所得を圧縮しつつ、運用による事業収益と、運用終了後のサーバー売却価格の双方が見込める点が特徴です。具体的なシミュレーションは貴社の状況に応じて当社コンサルタントよりご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。

その他の対策との違い

従来の設備投資型・保険型の対策には、初年度に全額を損金算入できない、回収期間が長期にわたる、といった特徴を持つものもありました。当社がご紹介するGPUサーバー事業との主な違いは以下のとおりです(数値は当社取扱い商品の想定値です)。

他の節税商品との比較

※上記の数値は想定・比較の目安であり、収益・回収を保証するものではありません。

GPUサーバー投資のメリット

① 円建てで為替変動の影響を受けにくい

外貨建ての投資は為替変動の影響を強く受けます。GPUサーバー投資は円で完結するため、為替変動の影響を受けにくい点が特徴です。

② 市場の成長性が高い

生成AIの拡大を背景に、GPUサーバーへの需要は今後も伸びると予測されています。クラウドGPUの利用料は需給の逼迫により高水準で推移しており、稼働状況に応じた収益が見込めます(収益は稼働率・市況により変動します)。GPUサーバーは「減価するモノ」にとどまらず、事業を通じて収益を生むインフラ資産としての性格も持ちます。

③ 税務上の説明がしやすい

対策においては、「実態のない取引」と疑われると税務調査で否認されるリスクがあります。その点、GPUサーバーは実在する物理資産であり、稼働ログや収益履歴、契約書・設置先・運用実態を把握しやすいという特徴があります。中小企業経営強化税制など、制度に基づいて運用することが重要です。

GPUサーバー投資のデメリット

① 初期投資が高額

GPUサーバーは一般的なサーバーと比べて高価で、1台あたり数百万円から数千万円になることもあります。加えて、データセンターの利用・運用に関するコストもかかります。資金繰りに余裕のある法人に向く一方、短期的なキャッシュアウトを許容できない場合は注意が必要です。

② 専門知識・パートナー選定が不可欠

GPUサーバーは高性能ゆえに、高度な知識や運用スキルが求められます。適切なモデルや運用体制を選ぶことは容易ではなく、信頼できるパートナー企業を選べるかどうかが結果を左右します。

GPUサーバー投資を行う際の注意点

① 運用会社の信頼性と稼働実績を確認する

多くの場合、運用は専門の事業者に委託します。これまでの運用実績、稼働率や平均収益、利用するデータセンターのスペック、トラブル時・監視の対応体制などを確認しましょう。収益シミュレーションがある場合も、根拠と実績を必ず照らし合わせて確認することが重要です。

・これまでどれほどのGPU設備を運用してきたか
・稼働率や平均収益はどの程度か
・利用しているデータセンターのスペックは十分か
・トラブル時の対応体制や監視体制は整っているか

これらの情報を確認せずに契約してしまうと、サーバーが稼働しない、供給先が見つからない、収益が思うように上がらない…といった「見えない損失」を抱えることになりかねません。収益シミュレーションがある場合も、根拠と実績を必ず照らし合わせてチェックしましょう。

② 故障時の保証・保険を確認する

GPUサーバーは高温・高負荷で稼働するため、故障リスクを抱えています。契約時には、無償保証の範囲・期間、故障時の修理や代替機の対応、自然災害に備える保険の加入可否などを確認しましょう。

・サーバー本体に動産保険や火災保険が適用されるか
(メーカーによっては火災、台風、地震等の破損の場合はメーカー保証対象外となる場合もあります。保険会社に加入する事により、保証対象となることがあるため確認することがおすすめです。)

・故障時に無償修理・代替機の提供があるか

・運用委託会社側に保険や補償責任があるか

特に、データセンターに預ける場合は、その施設での保険カバー範囲もあわせてチェックすることが重要です。万が一の備えがあるかどうかで、リスクの重さは大きく変わります。

よくある質問

Q1. 税務調査で、GPUサーバーを即時償却し一括で損金計上した場合、否認される可能性はありますか?

中小企業経営強化税制の認定を受け、要件を満たして適用した設備については、即時償却が制度上認められています。当社がご紹介する事業も同制度の適用実績があります。ただし、最終的な適用可否は個別の事情や利用実態により判断されますので、実行前に顧問税理士にご確認ください。なお、税務調査の際には、計算力販売の収益明細書・納品書兼受領書・事業供用開始証明書などの書面をご用意し、対応が可能です。

Q2.今後、市場のGPUの計算力の供給増加に伴い、価格競争によって事業収益が減少する可能性はありますか?

可能性を完全に否定することはできませんが、当社がご紹介する事業では継続的な市場調査に基づき、市場成長率や供給動向を総合的に考慮しています。また、複数の事業者との提携により、価格競争のリスク軽減に努めています。

Q3. GPUサーバーが故障した場合の保証はありますか?

GPUサーバーの稼働開始日から3年以内に発生した、経年劣化による故障については、製造メーカーの無償保証の対象となります。
なお、火災・台風・地震などの自然災害による破損についてはメーカー保証の対象外ですが、保険会社にご加入いただくことで補償の対象となる可能性がございます。
詳しくは、個別相談会でお問い合わせください。

当社では、NVIDIA製GPUサーバーを用いたデータセンター事業を活用した対策をご紹介しています。購入費用の即時償却が可能な中小企業経営強化税制の対象となり得るとともに、収益性を重視して事業を選定しています。ご興味のある方は、お気軽に個別相談会にご参加ください。

戦略財務総研の3つの強み

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継続的なフォローアップ体制

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・有価証券の取得を勧誘するものではありません。税務・法務・保険に関する個別具体的な助言ではありません。適用可否・効果・収益・回収は個別の事情や市況により異なり、将来の成果を保証するものではありません。実行にあたっては顧問税理士・弁護士等の専門家にご確認ください。
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